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2017-06-10

ブログ|ここだけの話 N様邸リノベーション その2

夢と予算と無垢と石

最近、中古マンション販売のチラシなんかで「リノベーション済み」ってよく見かけますが、実際には「リフォーム済み」程度な事が多いですね。「リフォーム」よりも「リノベーション」の方が良さそうなイメージがありますから、「リノベ済み」としているのでしょう。
かかる費用は、リフォームよりもリノベーションの方が断然高くなります。スケルトンにする解体費用が丸々乗ってくるから当然ですよね。
実際、N様邸のリノベーション工事費は、ちょっとした中古マンションが買えるくらいの金額となりました。

当初、工事費としてN様より提示された金額は、60㎡のマンションをスケルトンにした上でのリノベーションとしては、まあまあの金額でした。

ところが、N様がこのリノベーションで叶えたい夢はこんな感じだったのです。
「床は全面無垢フローリングにしたい」「足を伸ばせる大きなお風呂に入りたい」「ウォークインクローゼットにはオーダーの棚を造り付けたい」
また、社長が考えるタス・アールらしいデザインとして、「室内ドアは床から天井まである背の高いものを」「リビングとトイレの壁には天然石を貼り重厚感を」「間接照明を多用し空間を演出する」「石や木など違う素材を組み合わせて、質感の違いを楽しむ」
といったものでした。

すべて満たそうとすると簡単に予算オーバーしてしまいます。社長は暫くの間、頭を抱えていました。
N様に何かを諦めてもらったり、妥協してもらうのは簡単ですが、そうはしたくなかったのです。
「なんとか夢は叶えてあげたい」「当社に任せていただくのだから、タス・アールらしいものを作りたい」
そして社長が出した結論は、「お金は、かけるところはかける。そうでないところは思い切り低予算にし、その代わりに技と知恵を駆使する」というものでした。

なんとか予算内ギリギリで目処がたったN様邸リノベーション工事は、無事に着工の運びとなりました。

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