昨年、年末にかけて向けて「出張大工さん」なる期間限定イベントを開催しました。
きっかけは、お客様より「キッチンの戸棚の扉がちゃんと閉まらなくて。こういうのってどこに頼んだらいいのでしょうか？」というものでした。
もちろんその場で修理しちゃいました（笑）

さっそく、ウチのホームページの制作・管理をお願いしている株式会社アデルの高倉社長に相談してチラシを作っていただき、手始めに早良区の一部に限定してポスティングしてみました。

狙い的中で、ポスティングをお願いした産交ミックの担当者さんも驚かれるくらい反響がありました。
こういうチラシは一般には「千三（せんみつ）」って言って、1,000枚撒いて3件の問い合わせがあればいいほうで、今では10,000枚撒いて3件とも言われていますが、なんと「出張大工さん」は1,000枚のうち、5件のご依頼を頂きました!!

予想を超える反響のおかげで、うちの棟梁にはあちこち走ってもらっています（笑）

ということで、好評につき「出張大工さん」、期間延長が決まりました！

住宅の不具合は虫歯と一緒で、放置すると修理にすごくお金がかかる事があります。
「まぁいっか」と思う前に、ぜひ一度ご相談くださいませ！！

潜入、クリナップ福岡ショールーム

建築工事において、金額面で大きなウエイトを占めるものは、なんといっても「システムキッチン」と「ユニットバス」です。高い買い物になる上、これらは毎日使用するものですので、カタログだけで判断するのはなかなか難しいものがあります。
そこで当社は必ず、お客様と一緒にショールームに行っていただくことをオススメしています。
実際に見て、触れて、使ってみるのが一番わかりやすいし、判断しやすいですからね。

住宅設備メーカーは「クリナップ」をオススメしています。◯ナソニックや◯IXI◯、◯◯スタンダードなどいくつもあるメーカー中で、「システムキッチン」「ユニットバス」「洗面化粧台」専業メーカーはクリナップだけなんです。

オススメする理由は製品の信頼性の高さです。施工業者としては完成後お引き渡しすると一旦そこで完結しますが、お客様はここから毎日の生活が始まります。見た目や使い勝手と同様、トラブルの少なさが重要だと考えています。

さて、N様ですが、こだわりのシステムキッチンに、非常にご満足いただいております。ショールームでスタッフの方に付き添っていただき、いろいろな機能を体感、細かなところまでN様の要望を盛り込んだ、完全オーダーメイドのシステムキッチンが出来上がりました。

ステンレスを基調としたデザインに、正面パネルをあえて、レストランの厨房の様なステンレスにすることにより、堅牢な男の厨房となっています。

リビングは天然石と無垢フローリング、隣接するキッチンはステンレスと石タイル。ちょっと男っぽすぎる気がしますが、飽きの来ない仕上がりになっていると思います。

様々な角度で生活空間を演出すると、日々の生活も楽しくなりますね。

夢と予算と無垢と石

最近、中古マンション販売のチラシなんかで「リノベーション済み」ってよく見かけますが、実際には「リフォーム済み」程度な事が多いですね。「リフォーム」よりも「リノベーション」の方が良さそうなイメージがありますから、「リノベ済み」としているのでしょう。
かかる費用は、リフォームよりもリノベーションの方が断然高くなります。スケルトンにする解体費用が丸々乗ってくるから当然ですよね。
実際、N様邸のリノベーション工事費は、ちょっとした中古マンションが買えるくらいの金額となりました。

当初、工事費としてN様より提示された金額は、60㎡のマンションをスケルトンにした上でのリノベーションとしては、まあまあの金額でした。

ところが、N様がこのリノベーションで叶えたい夢はこんな感じだったのです。
「床は全面無垢フローリングにしたい」「足を伸ばせる大きなお風呂に入りたい」「ウォークインクローゼットにはオーダーの棚を造り付けたい」
また、社長が考えるタス・アールらしいデザインとして、「室内ドアは床から天井まである背の高いものを」「リビングとトイレの壁には天然石を貼り重厚感を」「間接照明を多用し空間を演出する」「石や木など違う素材を組み合わせて、質感の違いを楽しむ」
といったものでした。

すべて満たそうとすると簡単に予算オーバーしてしまいます。社長は暫くの間、頭を抱えていました。
N様に何かを諦めてもらったり、妥協してもらうのは簡単ですが、そうはしたくなかったのです。
「なんとか夢は叶えてあげたい」「当社に任せていただくのだから、タス・アールらしいものを作りたい」
そして社長が出した結論は、「お金は、かけるところはかける。そうでないところは思い切り低予算にし、その代わりに技と知恵を駆使する」というものでした。

なんとか予算内ギリギリで目処がたったＮ様邸リノベーション工事は、無事に着工の運びとなりました。

暑い夏の予感

2016年、梅雨が開けた頃、旧知の仲であるＮ様からこんな相談を受けました。

「今住んでいるマンションが取り壊しになるので引っ越さなくてはならないのだけど、
それなら思い切って中古マンションを買ってリノベーションするのは、どうですかね？」
うちにとって断る理由などあるはずもなく。二つ返事でオッケーしました。

ところが肝心の物件が見つかりません。
何件か見繕って一緒に見に行きましたが、結露の跡が見られる物件はオススメできませんし、エレベーターのない４階の物件もいずれ辛くなることは目に見えています。

そもそも、リノベーションを前提とする中古マンションを探すのは意外と大変なんです。
なぜならば、お客様のご希望の条件に加え、「リノベーションに適しているか」というプロの目線が加わるからです。

N様の希望は「シューズクロークを玄関横に、ウォークインクローゼットを寝室横に作りたい」というもの。

なかなか見つからない物件。
取り壊し予定のマンションから立ち退きを迫られるN様。

刻一刻と時間が過ぎる中、すべての条件を満たす物件が１件だけ見つかりました。
エレベーターがないのが残念ですが、 お部屋は２階なので許容範囲。立地も悪くない。
バス停まで徒歩3分。天神・博多駅まで乗換なしで行けます。ホッと胸を撫で下ろしました。

そしてここから、N様と社長との熱い戦いが、いや、二人三脚が始まるのでした。